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伊丹十三の台所

2,860円

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お料理学校というのは、私にはどうも納得のいかない存在である。料理をする場合、一番大切なのは舌である。味覚である。味覚というものは育ちとたいへんに関係が深い。必ずしも美食ということでなく、漬物でも味噌汁でもいい。味の深みというものを舌で知っていることが先決問題である。 「無駄なことです」 昭和一桁世代としては珍しく、若いころから自ら台所に立ち料理の腕をふるい、道具や台所の設えにもこだわりを配していた俳優・映画監督・エッセイスト伊丹十三。そのプリンシプルの深淵を覗き見するような食にまつわエッセイの数々と愛用していた台所用品や器、料理家・細川亜衣さんによる料理の再現、宮本信子、池内万平らゆかりの人物や彼に影響を受けた中村好文、高橋みどりなどによる寄稿を収めた、生活者・伊丹十三を知るためのアンソロジー。 (2023年・つるとはな)

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