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岡本さんにはやっぱり白洲次郎言うところの"プリンシプル"がある。唐突に何だ、と思われるかもしれないが、つまり何でもいいわけではないのである。コーヒー然り、酒然り。一本筋の通った自分なりのシナリオがある。いっぽうで場の空気や入った店の料理、その店の雰囲気が岡本さんに新たなディスカバリーをもたらすとき、岡本さんはとても自分の戒律からはなれ、とても自由になる。そんなときの岡本さんを見るのが好きだ。
旅先で出会った酒場。料理と時間。少しのトリビア。こんな本を酒場の隅でパラパラめくりながら酒を飲みたい。お待たせしました。岡本仁『ぼくの酒場地図』サイン本が入荷しました。
(2024年・平凡社)