世界的な食料需給の逼迫。カーボン・ゼロや生物多様性の保全の達成。地球の沸騰の回避と世界飢餓を防ぐという難題に向き合う食と農の現場。 最先端の化学技術を用いたフードテックが進化する一方、有機農薬や自然農、リジェネラティブ農法など様々な手法が入り乱れるなかで、なぜ化学肥料や農薬を使わなくとも作物は育つのか、不耕起栽培はなぜ有効なのか、生物多様性はなぜ有効なのか。有機農法や自然農法の根本的な問いに、農業行政関係職員から有機農業の啓発、研究を行なった筆者がスピリチュアリティと化学的見地とのあわいから、生物のレジリアンスを語り尽くす一冊。 (2024年・農文協)