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それにしたって最初はみんな初心者なのだから、丸腰で小説に臨むことだってなにも悪いことではない。そう居直りたいが、本を読むようになってずいぶんの年月が経つにもかかわらず、読書というものに対する初心者気分がどうにも拭えない。本に対してずっと他人行儀。読書の世界の中心にわたしはいない。そんな意味不明の疎外感をずっと抱えている。
(本文より)
ライター・編集者の碇雪恵さんが、東京の書店〈双子のライオン堂〉で開催した多和田葉子『雪の練習生』の連続読書会に参加した記録エッセイ。
読書会を通して、難解な小説との向き合い方、世界の見方、「わかること」の価値を捉え直す、痛快な読書の日々。サイン本。
(2025年・双子のライオン堂)