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"「今回もだめだった」という経験を繰り返すと、できないとか、自分に向いてないとか思うようになっていく。それは「はじめたからには続けなくちゃ」と思うからであり、世の中的になんとなく継続が美徳っぽい感じになっているからでもあるだろう。でも、そのせいで続かないことに後ろめたさを持ったり、もう一度はじめることに身構えたりしてしまうくらいなら、どんどん適当になったほうがいい。いつでも何回でもやめて、またいつでも何回でもはじめたらいい。"
個人が日記を書き、売る。その行為の先に何があるのか。日記を書くこと、そして売ること。ライター・編集者、小沼理による、日記にまつわるエッセイ集。細長いペーパーバックタイプの判型にこだわった、雑誌『つくづく』が刊行する"つくづくポケットライブラリー"のうちの一冊。
(2023年・つくづく)