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Pauline Boty: The Only Blonde in the World

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チャリングクロス通りの美術品店で古くて赤いハードカバーのカタログを見つけたのはこの月曜のことだった。カタログの値段はわずか三ポンド。特価処分品の箱に放り込まれていた。数年前に開かれた展示会のカタログだった。ポーリン・ボティ、1960年代のポップアーティスト。 (アリ・スミス『秋』) 今年の秋はアリ・スミスの四季四部作を読んで夜長を過ごした。手始めに読み始めた『秋』を読み終えたあと、主人公のエリザベスが執拗に研究していたポーリン・ボティのことが頭から離れなくなった。1960年代、アメリカのウォーホルやジャスパー・ジョンズらの影響を受け派生した英国のポップアート界において、女性のポップアーティストなんていなかったと長らく黙殺されていた存在。コラージュ、絵画、ステンドグラス、舞台装置を作り、ディランをロンドンに案内した女性。女優として舞台やテレビの仕事をこなし、ジュリー・クリスティーと役を奪い合った女性。スウィンギンするロンドンを全力で駆け抜けたあと、妊娠によって癌が見つかりわずか28歳で生涯を終えた女性。 ボティに関する書籍が極端に少ない中で、1998年11月から12月にロンドンのウィットフォード・ファイン・アートとザ・メイヤー・ギャラリーの二会場で開催されたボティの回顧展の図録を見つけた。エリザベスがチャリングクロス通りの美術品店から救出した図録は本書ではないだろうか。 大胆な構図の絵画とインサートされるユーモアあふれるコラージュ。画期的な色彩感覚溢れるポップアートによって、女性らしさとセクシュアリティ、そして「マンズ・ワールド」に対する怒りを表現した、1966年に28歳で夭折した伝説の女性アーティスト、ポーリン・ボティの回顧展図録。比較的綺麗なコンディションです。 (1999年・ The Mayor Gallery Ltd)

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