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街の灯 マッチの火の向こうに、消えてしまった街や人々のゆらめき

3,800円

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読むものがなかったら、思い出せばいい。 聴くものがなかったら、口笛を吹けばいい。 ジャズは、猫の音楽だ。 呼んでも来ない、好きなようにしていて、服従することもしない。 世界は、波止場のようなもので、誰もが一度は、ドラを鳴らして出て行く船を見送ったことがある。 街にジャズがあった、 タバコの煙が立ちのぼっていた、 みんな黙ってうずくまっていた。 そんな日々のクロニクルだ。 (あとがきより) 横浜にある現存する最古のジャズ喫茶〈ちぐさ〉の常連客たちが店に寄贈した全国のジャズ喫茶のマッチ。各地で煙草を燻らし、コーヒーやビールを飲みながら思いおもいの時間を過ごした形見ともいえるそのマッチたちを預かることになった写真家の松本祥孝が、コロナ禍に文筆家の佐伯誠にマッチの写真を送り、佐伯が文章をつけた108の断片を一冊の本にまとめたのが本書。 学生運動。アメリカ。フリージャズ。ジョン・ケージ。ボリス・ヴィアン。中上健次。ブレヒト。ジョン・コルトレーン。言葉とイメージの断片がジャズの咆哮のように、マッチの灯のように、ゆらめき、重なりあって消えてゆく。 (2026年・街の灯プロジェクト)

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