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南仏セト近郊の小漁村ポワント・クルトを舞台に、ふたつの物語が交差せずに、あくまで〈平行〉に存在しつづける。まるでエリック・ドルフィーやドビュッシーの音楽を聴いたときのような静かな興奮。労働者や村人たちをドキュメンタリーに近い形で捉えたリアリズム的な視点。
フランスの映画監督アニエス・ヴァルダのデビュー作となった長編映画『ラ・ポワント・クルト』。その映画の構想に先立ち、ヴァルダがリゾート地セットで撮影した膨大な写真。脚本を形作るための基礎となったそれらのイメージを一冊の本のまとめたのが本書。
(2025年・DELPIRE & CO)