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夢野久作の日記(新装版)

6,050円

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十一月十三日 水曜 原稿返送し来る。九大にてテニス。 十二月二十四日 火曜 午后三時半。名嶋マテ歩ミ、宮崎松原マデ電車。石井ニユキ、七面鳥喰ヒマージヤン、十二時帰宅。 (昭和四年の日記) 親父のモダン文学のうらに、昔ながらのしみついた仏家としての生活はきびしく、またあやしいものであった。大百姓として、また能楽師として、記者として、こもごも、それぞれの分野で、自然の人として、親父は楽しく人間味を出していた。 (杉山参緑) 禅僧、農園主、陸軍少尉、新聞記者、小説家とさまざまな顔を持ち、『ドグラ・マグラ』をはじめとして幻想文学で知られる夢野久作とはどのような人間だったのか。文学と生活。そのあわいにある営みを読み解く詳細な日記全10冊を長男・杉山龍丸が編纂。1976年葦書房より刊行され長らく絶版が続いていた『夢野久作の日記』が、『ドグラ・マグラ』刊行90年の今年、記念復刊。麻雀やテニスに勤しみ、すき焼きやドーナツ、羊羹にパン、ヤキソバを嗜む。モダンボーイ然とした生活ぶりも垣間見えたり、やけに泥臭かったり。いちいちツッコミ入れながら読み耽るのもまた面白いです。 (2025年・復刊ドットコム)

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