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とにかくあの絶望しているときの自分に向けて書いてみたい。正直恥ずかしすぎて、書きたくないなという気持ちもある。でも、とりあえず自分のためなのだから、気にせず書いてみよう。いやなら、あとで消せばいいだけだ。
「はじめに」
作家・坂口恭平が若い頃から付き合ってきた自身の躁鬱。その中で起こる絶望状態との格闘をつづった、切実で赤裸々な記録。今年誕生した新たな「絶望文学」のマスターピース。
(2024年・エランドプレス)