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2013年〈ストックホルム・ジューイッシュ・ミュージアム〉でマルグリット・デュラスの小説『プラハの犬』を舞台化するにあたり、ディレクターのピア・フォルスグレンが製作し、同ミュージアムより刊行された二巻に及ぶ重厚なデュラスにまつわる書物。一巻目はデュラスに関する40の短かい回想録とジャン=ポール・サルトル、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、ジャンヌ・モローの同志としてのレジスタンス活動やフランス共産党での活動に焦点を当てた膨大な資料が、二巻目にはベトナムでの少女時代から自邸で寛ぐ姿、映画監督としての撮影風景や息子の撮影による年老いた彼女のポートレートまで、200ページ以上に及ぶまさにデュラスのフォトアルバムともいうべき内容。映画監督として、小説家としての彼女のファン垂涎の一冊です。付属ゴムバンド無し。カバー一部シワあり。
(2013年・The Jewish Theatre Stockholm)