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『ベイブ』論あるいは「父」についての序論

1,200円

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"幼少期に自身を魅了した映画を、大人になったいま観返すこと。そのなかで得た直感は、ここにありえたかもしれない現在の「父」の姿が予感されている、というものだった。いまだにこの国に蔓延る家父長制の粉砕を夢見るとき、自身をフェミニストと自認しすこしでもマシな実践を模索するとき、「父」なるものの有害さばかりが意識され、「男らしさ」をそのまま悪なるものと断じてしまいたくなる。しかし現状を確認したときにすぐさま気がつくのは、打倒すべき「父」なるものはすでに失効しており、ただ構造としての家父長制が残置されているということである。" (「はじめに」より) 立派な牧羊犬ならぬ牧羊豚になることを夢見る無垢な子ブタの物語『ベイブ』(1995)を題材に、登場人物である老農場主やプライドの高い牧羊犬の姿を通じて考察される、マスキュリニティとその終焉。 町でいちばんの素人・柿内正午が映画論を入り口に繰り広げる、明日なき時代の「男性論」。 (2023年・セルフパブリッシング)

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