2018年、スウェーデン在住のガラス作家・山野アンダーソン陽子の発案で始まった「Glass Tableware in Still Life」プロジェクト。日本とスウェーデンの18人の画家が参加し、彼らが山野にガラス器をそれぞれのイメージでオーダー。そのガラスを画家たちが各々の作風で絵の中に描き、写真家・三部正博が透明なガラス器と静物画を、8×10の大判カメラでそれぞれの画家のアトリエで撮影し（ガラス器は白黒フィルム、静物画はカラーフィルム）、35mmカメラでは画家のアトリエの風景を白黒フィルムで写真に収めています。 ガラスの器と、写真と、静物画。それぞれのあわいが次第にゆらぎ、部屋の空気感と共に溶け込んでいく不思議な一冊。、異なるインクを同時に流し込み、インク量、印圧を調節しながら刷られた静謐感を讃えた表紙など、グラフィック・デザイナー須山悠里による造本も素晴らしい。 山野アンダーソン陽子、三部正博両名によるサイン本が入荷しました。 （2023年・torch press)