new




雨の日に拾われた14歳の老犬と、犬を拾った19歳のペンキ塗り。
レコードを聴き、本を読み、コーヒーを淹れる。
ペンキ塗りの少年と老犬の静かな日々の物語に記号のように散りばめられた、ニール・ヤングやシューベルト 、ジョニ・ミッチェルらの音楽と、ロラン・バルトや原民喜の言葉たち。
柳本史の叙情的な版画と、外間隆史の雨粒のようにささやかで繊細なストーリーテリングが組み合わさった、宝石のような本。
(2023年・未明編集室)