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余分なものを削ぎ落とした極めてミニマルな文章によって、上流階級ではなく市井の人々の、誰にでも起こりうる普遍的な日常のリアリティを掬い上げたレイモンド・カーヴァーの短編小説。
1982年、雑誌「ライフ」の撮影のために写真家ボブ・アデルマンとレイモンド・カーヴァーが出会ったことから生まれた本書。
道路沿いに見えるロデオの看板、労働者たちのポートレイト、ダイナーでひとり酒を飲む男性。書斎でタイプライターを打つカーヴァーの横顔。
村上春樹の翻訳によって日本でも根強いファンの多いカーヴァーの世界を立体的に表現したヴィジュアルブック。
(1991年・Pam Books)