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祖父である画家・伊藤髙義が1965年から亡くなる2011年までの間に80回も通いつめた国、メキシコ。彼が遺したのは、家一軒分にもおよぶ膨大なメキシコの民藝品でした。
ウィビル。マスク。ソンブレロ。素焼き人形。カラベラ。指輪に玩具。
伊藤の孫でありドキュメンタリー監督の和田萌が、祖父の残したたくさんの品々と向き合いながら、祖父の在りし日の思い出、彼が旅したメキシコを追体験します。240点におよぶメキシコの衣装や民藝品を多数の図版、なにより素晴らしいのは旅先のひとときを捉えた伊藤高義のスケッチ。𠮷田昌平による、まるで宝物のような愛らしい装丁も魅力的です。
(2026年・わたしたちBOOKS)