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石見銀山の町、島根県大森町に暮らす松場登美さんは、夫の故郷に帰郷後、
町内の古民家を再生、「ブラハウス」「群言堂」のデザイナーとして小物や服だけでなく、やがて数々の古民家再生や茅葺屋根の移築など、町の風景までを作り上げる。そんな登美さんのものづくりと空間づくりを、数々の広告写真で知られる藤井 保氏が撮りおろし、登美さんへの聞き書きというスタイルで、大量生産・大量消費の時代に、自分でものを作ることの意味を問いかる。セルフビルド、経済の規模、ローカリティ。数々の示唆や含蓄、金言に満ちた一冊。
(2025年・いま&ひと)