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道具は文化や歴史も背負っている。それらを理解し、解釈するには知識やリテラシーも必要なので、使う人々にも自然とそれらを求め、深める機能もあるように思う(中略) それでも本気で信じている。だからこそ、工芸に夢を見ている。そして、手仕事に何ができるのか、何をしてきたのか、どこに向かっていくものなのか、ということをずっと考えてきた。
明治から伝わる中津箒作りの作り手として知られる著者による、作ることのなりわいから世界との多様な接点を見出し、生きることの「手ざわり」を現代社会に回復しようと試みる、ものづくりと社会変革をつなぐ注目の論考。
(2025年・ブルーブラックカンパニー)