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デザインをする時、駒形克己が必ず口にしていたのが「スケッチは書いたのか」、この一言でした。
手を動かすと思考も動くことを、いつも自らの経験をもって教えてくれていました。
それはこれからの時代を生きるわたしたちにこそ、大切なことのように思います。
車窓から見える風景。通りを歩く人びと。小さな気づきや心に去来するアイデア。2005年にデザイナー・駒形克己が経験した東北や佐渡への旅。そこで描かれたスケッチブックをもとにそのまま再現された小さなアートブック。
発想の過程や物や形が生まれる前のゆるやかな思考を知ることができる、宝物のような一冊。
(2025年・ONE STROKE)