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「アメリカを撮る」というテーマでグッゲンハイム奨学金を受け、50年代半ばの経済成長に沸くアメリカ各州を車で撮影してまわったスイス人のロバート・フランク。その成果である写真集『THE AMERICANS』は、今でこそ名作写真集と言われているものの、繁栄と安定を享受しているはずのアメリカの姿はどこにもなく、虚ろな目をした労働者や深い陰影をたたえた暗い風景が広がっていました。
「偉大なアメリカ」復権を目論む2025年のアメリカの並行世界のような、その写真集『THE AMERICANS』を表紙から最後のページまで、ポスカで丸々模写してしまった狂気のZINE。
(2025年・セルフパブリッシング)