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「他者との深い共同性を、愛と呼ぼうと、鏡と呼ぼうと、おそらく同じことであるには違いない。」(戸田昌子)
新婚の二人が暮らした草加松原団地。深瀬の故郷の北海道、洋子の生地の金沢、伊豆や京都と各地を舞台に1960年から1970年代にかけて撮影を重ね、私生活と表現のあわいを縫うように精力的に自己とその周囲にいる他者との関係を突き詰めるように被写体である妻や家族を撮り続けた写真家・深瀬昌久。
朝日ソノラマ写真選書のうち一冊として1978年に刊行された、日本写真史上マスターピースのひとつである深瀬昌久の『洋子』がついに復刊。