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"だれかを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は得られないんだよ"
(スナフキン)
お互いを干渉しすぎない。独りの時間を大切にする。相手の考えを尊重し、面白がる。いつも一緒にいるおしどり夫婦に見える岡本夫妻。実は独立した個人どうしが相手との距離感を大切にしながら一緒に暮らしているのだということにあなたはきっと驚くはず。本書は二人の日常やモノ、旅を通じて彼らの暮らしぶりを映し出すだけではなく、仕事や友人、老いなどさまざまなイシューに対する考え方、50の質問を通じて岡本夫妻のこれまでとこれからをある意味赤裸々に捉えた一冊。明るくて自由奔放な敬子さんが仁さんに与える太陽のような日々。敬子さんのやることなす事を面白がり、そこから気づきやひらめきを見出す仁さんの編集者的な眼差しと、ほんとうの意味でのフェミニストぶりも素敵です。
(2025年・光文社)