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「私が小説を書くのは生きられない人生の代わり。許されない人生の代わり」
ヒッチコック『見知らぬ乗客』ルネ・クレマン『太陽がいっぱい』など数々の映画の原作となる名作を書き、流行作家の仲間入りを果たしつつ、クレア・モーガン名義で自らの恋愛体験をもとにしたレズビアンロマンス小説『キャロル』を発表するなど、常に自身のアイデンティティと背徳感、満たされない愛に苦悩し続けた作家が残した膨大な日記と手紙、インタビューから謎のベールに包まれたサスペンスの巨匠の全貌に迫る、700ページにおよぶ大著。
(2024年・書肆侃侃房)