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ニッティング・イズ・クール。
心安らぐ女性的な趣味として認知されてきた編み物は、フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあり続けてきた。フランス革命時のトリコテウスたち、アメリカ革命のスピニング・ビーズ、第一次、第二次世界大戦時のニッティング・スパイ、トランプ政権下でのプッシー・ハットプロジェクト。
糸を編むという行為がロックで、ラディカルで、沈黙する社会への抗議へとつながる。エコノミストで熱心な編み手である著者が個人と政治、そして愛と経済の仕組みを結びつけ、編み物によって生み出される生のパワーの歴史を紐解くエッセイ。