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貨物船の機関士として海外へ渡航し、妻や子へアフリカやインドでお土産を買ってきていた祖父、母が編んでくれたカーディガン、懇意にしていた古書店の店主から譲り受けたライター。もうそこにはいない人たちの、不思議な気配や想いを纏ったものたちの、小さなエピソードの数々。
ものの記憶を語り継ぐことをテーマに書籍の制作を行っている「ものとかたり」シリーズ別冊は銀座・森岡書店別室で開催された「遺品談話室」に参加した十三人の物語を一冊にまとめたもの。
参加者の中には森岡書店店主・森岡督行さんや作家・大竹昭子さんの名も。
(2024年・ものとかたり)