new
![671efa3470810902037f4de3](https://imagedelivery.net/QondspN4HIUvB_R16-ddAQ/59791867428f2d5f57006189/2d1d7aaaf90ef1251993.jpeg/fit=cover,w=920,h=920)
1982年に出版された写真家・北島敬三の写真集『New York』。
都市に充満する強烈な人間や街が保有するエネルギーをプリントに焼き付けるべく、スナップショットという手法を用い、「撮ったものをすぐにプリントして見せる」という写真の持つ即効性を重視。当時治安が悪く、猥雑な空気を孕んでいた都市ニューヨークを駆け抜けるように撮影。スナイパーのごとく、フラッシュを効かせて捉えられた計900フィルム・35,000カットの中から選りすぐられた同作は日本の写真界に賞賛を持って迎えられ、今も古書市場で高値で取引されています。
その『New York』のオルタナティブ・エディションともいえる本作は、1981年と1982年に撮影されたモノクローム写真、1980年代後半に撮影されたカラー写真が加えられ、ストリート・スナップ全152点を掲載。北島敬三自身による「もうひとつの『New York』」、倉石信乃による寄稿文「転形期の姿勢—北島敬三『New York』の1980年代について」を収録。
初めて本書を手に取る方も、オリジナル版をお持ちの方も、この機会にぜひ入手を。
(2024年・PCT)