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ー消費社会が発展したことで、私生活が充実した日本人は公的な政治に関与しなくなった。
ー学生運動の過激化と失敗の影響で、日本人は社会運動そのものを忌避するのみならず、そうした試みを揶揄、冷笑するようになってしまった。
日本社会で語られるこのような論説は本当なのか。政治参加や社会運動への忌避を代表する世代と言われる「しらけ世代」の若者たちはほんとうに政治や社会に無関心だったのだろうか。気鋭の社会学者が伝説的サブカル誌「ビックリハウス」から当時の若者たちの心のうちと、彼らの運動の実態、意図せざる結果を明らかにする。
(2024年・晶文社)