new
高度経済成長期の雑誌文化がこれみよがしに眼前にちらつかせて見せた、無機質で煌びやかな消費意欲を喚起するインテリアへのカウンターとして、編集者・都築響一がわたしたちに提示したのは、万年寝床やクリネクスのティッシュ、積み上げられた文庫本やCD、バスルームに干されたリーバイス501だった。その前の10年の虚構の消費文化を悉く剥がし、わたしたちに暴いてみせた、住居のカタログによって提示されたリアリズム。都築響一による名作『TOKYO STYLE』が30年の時を経てスペインのパブリッシャーapartamentoより復刊。
(2024年・apartamento)