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写真家・宇壽山貴久子が2019年に制作した私家版『SAME TIME NEXT YEAR』(完売)は、2016年からの3年間に2台のフィルムカメラでそれぞれ異なる手法を用いて制作された作者初めての写真集。ある雨上がりの夕暮れ、西日に染まる空を見たときに思い浮かんだ「SAME TIME NEXT YEAR」(来年の今ごろまた会おう)という言葉に導かれるように撮ったイメージの集積である。この写真集の表紙を1枚のポスターに仕上げた。小さいプリントを白い紙の上に並べ即興的にコラージュを作り、それを俯瞰で撮った1枚の写真をもとにデザインされている。本の形だと中央で表紙と裏表紙に分断されるが、ポスターはオリジナルそのままのイメージを鑑賞することができる。社会学者の岸政彦氏が作品に寄せたエッセー『ビーチボールとクラゲ』 (https://kikukousuyamaphotostny.tumblr.com)
もあわせて読んでほしい。限定3部。
サイズ:364×514mm レーザープリント