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ライブ・コンサートだというのに、ほとんど観客が映し出されることなく、ステージ上のメンバーと、若き日のデイヴィッド・バーンがアメリカという国で行き場を失なったように所在なげに苛立ちながらダンスする。
映画産業の打算的で拝金主義的なシステムに嫌気が差していた映画監督ジョナサン・デミが、起死回生ともいえる奇跡的なショットで当時絶頂にあったロックバンドを捉える。
映画雑誌『南海』、6年ぶりの最新号は1984年の映画『ストップ・メイキング・センス』を中心に、松永良平、遠藤倫子らの寄稿、80年代のデミへのインタビュー記事などを通じてジョナサン・デミのフィルモグラフィーとディヴィッド・バーンの映像作品を考察。
(2024年・ロウバジェット)