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オノ・ヨーコ、ヨーゼフ・ボイス、ナムジュン・パイクらを輩出した前衛芸術集団「フルクサス」。その創始者ジョージ・マチューナスは、フルクサスの活動を「新聞」というメディアによって随時発信することを思いつきます。
1964年から1月からマチューナスが亡くなる1979年まで刊行が続けられた「フルクスサス新聞」はグループの活動を発信するメディアでありながら、60人以上のアーティストが新聞の見出しや広告、記事、コミック・ストリップなどを活用し自由に作品を発表するカンバスであり、空間でした。さらにこの新聞は60年代から70年代に最盛期を迎えるアングラ新聞やフリープレスの先駆けであり、クリエイティビティとユーモア、そして反骨精神に溢れた地下メディア運動でもあったと言えます。
本書は「フルクサス」のメンバーにより発行された「フルクサス新聞(THE FLUXUS NEWSPAPER)」の全11号をまとめた一冊。
(2024年・PRIMARY INFORMATION)