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「ハワードはキリンのよう。穏やかで優しい。蹄ではなくデリケートな手を持つ。草花を愛するその手を借り、私は楽園作りを続けた」
(デレク・ジャーマン)
1987年、イギリス南東の海辺の町、ダンジェネスにやってきた映像作家デレク・ジャーマン。原子力発電所のある最果ての土地でHIVに蝕まれながら
、廃屋を〈プロスペクト・コテージ〉と名付け、草花を育て暮らした。
写真家ハワード・スーリーの美しい写真とともに綴られる、デレク・ジャーマンの穏やかな日々と、絶望から見据えた未来。庭や植物、友人たちや恋人たち、自身の病と死。生前最後のフォトエッセイが待望の新訳復刊。
(2024年・創元社)