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蒐集家、知識人、芸術家らが集い趣味品の交換会などをおこなう一方、日本における伝統とモダン、歴史、宗教、スピリチュアリティなど多岐にわたって議論を交わし、その内容を掲載した雑誌を刊行するなど、ダイナミックかつクリエイティブな国際集団が100年前の日本に存在した?
版画家の板祐生、彫刻家の河村目呂二と画家でデザイナーの妻ゆきの、ポーランド人芸術家ステファン・ルビエンスキー、インド人陶芸家のグルチャラン・シング、建築家アントニン・レーモンド夫妻ら多彩なメンバーが所属した「我楽多宗(がらくたしゅう)」、そしてそのネットワークを率いた三田平凡寺とは何者だったのか。荒俣宏、夏目房之介ら複数の書き手がその実像に迫る、民藝運動と神智学をつなぐ多層的な文化のミッシングリンク。
(2024年・かもがわ出版)