new
ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないか、と僕は思う。
(「あとがき」より)
「観光地」で人はなにを見て、どんなことを思うのか。
旅先で出会う人びとや景色を、ただ消費してゆくのではなく、風景やその場所が呼ぶままに流れを任せ、さまざまな出会いを重ね、そこに暮らす人びととひととき膝を向かい合わせる。まったく新しい視点で日本を捉えた、ノンフィクション・エッセイ。
(2024年・太田出版)c