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大阪は、世界でいちばん良い街で、世界でいちばん嫌な街で、要するにそれは、世界でいちばんふつうの街で、世界でいちばんどこにでもある街だ。
すべての街が、世界でいちばんどこにでもある街である。
そこで生まれ、暮らして、死んでゆく、世界でいちばんありふれた私たち。
(あとがきより)
150人の喜びと悲しみ。希望と絶望。光と影。街のなかで生きる人びとの悲喜交々、その内なる語りをフィールドワーク的に収集し集めた、『東京の生活史』『沖縄の生活史』に続く、大阪の人生。
(2023年・筑摩書房)