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むしろ幻想が明快なのである

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スポーツが嫌いだった。 生来の運動音痴に加え、体育会系の風土にも馴染めず、野球やサッカーの勝敗に熱を上げる男たちの群れにも馴染めず、クラスの隅で独りきり、スポーツを憎み、毛嫌いしていた。観戦なんてもってのほか。観衆の熱狂にひとり取り残され、スタジアムを後にする夜が何度あったか。 "虫明亜呂無"という不思議な名前を知ったのは小西康陽さんの著書だった。その本で紹介されていた『ロマンチック街道』によって、ぼくのスポーツ嫌いは払拭される。いや、むしろスポーツを一観衆としてどのように観戦するのか。どのように楽しめば良いのかという「眼」を養い、与えてくれたのがその『ロマンチック街道』だったのである。 この『むしろ〜』は自ら虫明亜呂無の熱狂的ファンであり、2000年代に虫明氏のエッセイ集『女の足指と電話機』『仮面の電話機と愛の輪廻』を編纂した編集者・高崎俊夫氏が、稀代の作家・虫明亜呂無のベストアルバムを作るべく纏めたレトロスペクティブ的一冊。 スポーツ評論から映画、音楽、文芸まで、上質で官能的、哀感溢れる文章をどうぞお楽しみください。 (2023年・筑摩書房)

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