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妻がヌードになる場合

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数十年ぶりに再読した大場正明『サバービアの憂鬱』では「変わりゆくアメリカの風景」という章で、アメリカン・サバービアを代表する作家としてジョン・チーヴァーやジョン・アップダイクの作品と人となりが詳しく紹介されている。例えばチーヴァーはそもそもニューヨークの東 59丁目、クィーンズボロ橋の近くに妻や子どもたちと住んでいたが、第二子の誕生によって生活が苦しくなってきたことや橋の騒音を理由に、ニューヨーク州郊外の町スカボローへ移住する。自ら郊外の住人となることで、郊外生活者たちのライフスタイルを観察し、ゴシップやその保守的で息苦しいコミュニティの姿をユーモアとペーソスを交えてありありと描き出した。 短編集『妻がヌードになる場合』の表題作も郊外に暮らすプチブルの夫婦が登場する。ある日夫は教師である妻から、ヌードになる演劇のオーディションに応募したと告白される。狼狽し、協議離婚をほのめかす夫はやがて…というストーリー。アメリカの中流階級の、社会や家庭に抑圧され自由を希求する妻と、保守的なコミュニティの視線や世間体を気にするあまり、ノイローゼ気味になる夫。サバービアの住人たちへの冷かかな視点とその洒脱な語り口、マジ最高です。イカす装丁は和田誠。本文ヤケ。表紙スレあり。 (1976年・講談社)

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