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シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店

1,430円

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アンドレ・ジッドやアンドレ・モロワが足繁く通い、若き日のヘミングウェイが憧れ、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を刊行したパリの書店、と聞けば格調高く文化的な書店を思い浮かべるだろうが、結局のところ、場所や国籍や時代が違うだけで、今も世界じゅうの本屋では同じことが行われている。いま店に入ってきた青年が将来のヘミングウェイかもしれないし、街に本屋が出来るとその街の文化人が必ずと言っていいほどやってくる。それに世界じゅうのあらゆる書店から、今もとっておきの書物が刊行されているはずなのだから。 だからこのアメリカ人であるシルヴィア・ピーチが1919年に始めたパリの書店の顛末記も、かの時代の、かの街に存在した書店のノスタルジーとして読むのも楽しいが、現代の書店奮闘記として読めばより一層楽しい。 本を愛する人間が本屋を作り、本屋に集う人びとがつながり、一軒の書店が灯りともし続ける。そのエネルギーの原動力が何であるか、片鱗に触れることができる本のうちの一冊。 ジョイス『ユリシーズ』の出版者として名高いパリのオデオン街の小さな書店の女主人・シルヴィア・ビーチが綴る20世紀文学の舞台裏。待望の文庫化。 (2023年・河出書房新社)

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