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"ロシアの味方をしたいわけじゃないけれど、かつてロシアから受け取ったものまで台無しにしたくない"。
『ロシア文学の食卓』から汁物文化の違いを浮かび上がらせ、『ロシアのチョコレート包み紙』からはまだ見ぬ国に溢れるデザインの可愛らしさと、かつての生活系雑誌へ想いを馳せ、『日本のインド・ネパール料理店』からはいつしか全国のロードサイドに浸透したインド・ネパール料理店の裏側と移民食の歴史を掘り下げる。
ロシア、インド、イギリス、ネパール。
足を踏み入れたことはなくとも、一冊の本からその国の空気を吸い、食物の匂いを嗅ぐ。食にまつわる文章から文化の片鱗を伺い知り、あの本からこの本へ、知的好奇心と食欲の趣くまま渡り歩いてみると、いつの間にか机上で世界じゅうを旅していることに気が付く。
文筆家・木村衣有子によるリトルプレス『ピロシキビリヤニ』が入荷しました。異国の食文化を22冊の本と雑誌で巡るブックエッセイ集。
(2023年・はるあきクラブ)
(2023年・はるあきクラブ)