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数年前、たまたまモダンジャズの店を設計する機会をもった私は、喫茶店の本質がインテリアや椅子テーブルのデザイン、コーヒーの味などにあるのではなく、固定された機能からはみ出た人間のための 新らしい関係の場の提供にあるという予感を、デザインの足がかりとしたのだった。そして、広場から個人住宅までの以後の空間設計を通じて、それは予感から確信に変わった。
(東孝光/都市と喫茶店)
倉俣史朗設計の〈アバンギャルドショップ カプセル〉、黒川紀章が設計した〈ゴーゴレストラン スペース・カプセル〉、葉祥栄の手による〈ティールーム インクスポット〉、岩淵活輝の〈 DUG〉、宇野亜喜良の〈ゴーゴースポット パニック〉。独自に発展を遂げた日本の喫茶文化の、 1970年当時最先端といえる空間やスポットを紹介した貴重な一冊。
昨今値段が高騰している本書ですが、カバ経年スレ多のため、特価。
(1972年/2刷・商店建築社)