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2004年春に創設された劇場専属の舞踏団「Noism」。17歳で渡欧、巨匠ベジャールやキリアンの寵愛を受けた舞踏家・金森穣。劇場専属、集団の美にこだわった金森が日本に帰国後選んだのは18年に及ぶ闘いの道だった。金森の歩んだ道は、日本の劇場文化の問題点や課題を浮かび上がらせるとともに、この国の文化やこれからの時代を生きる芸術家たちの未来を考えざるを得ない。ひとりのアーティストの壮絶な個人史であるとともに、前人未到の境地に辿り着いたひとつの舞踏団の、未来へ繋がる回顧録。
(2023年・夕書房)