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東北の湯治場、四国お遍路、国東半島。1969年から1975年にかけて、漫画家つげ義春、写真家の北井一夫、記者の大崎紀夫の3人が、高度経済成長期に湧く日本列島の熱狂から取り残されたような寒村や集落、湯治場をたずね歩き、文化人類学、考現学的視点や詩情とアイロニーを織り交ぜながら、旅という移動のなかにたたずむことで「忘れられた日本」を浮かび上がらせる。 1971年に朝日ソノラマより刊行された名著が実に50年ぶりに復刊。
(2023年・朝日新聞出版)