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水や風の音、草地の緑、咲き誇る花々に深々とした森の神秘的な広がり。人間の営みから外れ、かつてのわたしたちが生きていたはずの原野へ分け入ると見えてくるのは、「わたしたち」の自然ではなく、わたしたちを取り巻き、包み込む自然の姿。写真、セラミック、言葉やどドローイング、映像を駆使しながら、地を歩き、手を動かすことで、風景を拾い集めるように描かれるエレナ・トゥタッチコワの世界。
(2023年・エクリ)