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生きとし生けるものにはみな内に流れる風がある
石ひとつにも 耳を当てれば はるかな風の音がする
生きるとは銀河の風の出口になること
(とうめいな旅)
「たましいの窓」をテーマに、10編の詩と挿絵を収めた、詩人・真名井大介によるちいさな詩集。京都の職人の手によって、一枚一枚袋とじ加工されたページ、ふっくら空気をふくんだ、やさしい手触りの紙、巻末に印刷された詩集のために制作されたプレイリスト用のQRコードなど、作家自ら設計した丁寧で趣向を凝らした造本も魅力です。
(2022年・セルフパブリッシング)