ラジオ黄金期に数多くの最高の名脚本を手がけ、演出家、プロデューサーとして活躍したノーマン・コーウィン。彼が俳優エディ・アルバートのために書き上げた小品『70年代の祈り』は、1969年エディがエド・サリバン・ショーに出演し朗読したところ、大変な評判となります。 ショーを受けて急遽制作されたこの小さな薄い本は、アート・グッドマンの洒脱なイラストレーションとヒッチコック映画のタイトルバックなどで知られるソール・バスのグラフィック・デザインが相まった、表紙のグリーンも粋な実に美しいアートブック。ソール・バスの余白を生かした大胆なレイアウトや映画的で立体的なタイポグラフィを十二分に味わえます。 背表紙ヨレ、見返し書き込み、裏表紙シールアリ。 (1969年・Doubleday)