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当時の読者に鮮烈な印象を残した1960年代の週刊『少年マガジン』の巻頭グラフと特集ページの数々。伝説的な編集者として同誌で采配を振るった大伴昌司による天才的なレイアウトと記事は今なお、第一線で活躍する数多くのクリエイターに影響を与え続けています。本書は1989年に「少年マガジン」創刊30周年記念出版「復刻・少年マガジン カラー大図解」の特別編集版として出版され、編集者・大伴昌司没後20年特別企画として刊行されました。
全3巻の第2巻にあたるこちらは「少年マガジン」における大伴昌司の円熟期の写真グラビアを中心とした企画を収録。さいとうたかをによる劇画入門や深夜放送のパーソナリティたちを紹介する企画、当時人気絶頂期にあった横尾忠則のシルクスクリーンや幻想的で先鋭的なCMを集めたグラビアページなど、圧倒的なアイデアと構成力で少年誌として画期的な企画ページを作り上げました。古書としては特に目立ったダメージもなく、綺麗な状態です。
(1992年・講談社)