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〈サイン本・特典冊子付き〉ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日

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ジョルジュ・バタイユは労働とはエネルギーを放出することだ、と言った。そして食べるという事実には二つの側面があるとも。ひとつはエネルギーを獲得すること、もうひとつは例えば日曜日においしい食事をして、おいしいワインを飲み、祭りを祝うように、消費し、自由なエネルギーを放出する側面であると、バタイユは言っている。 フリーライターのパリッコとスズキナオが「ご自由にお持ちください」と書かれている箱を見つけるために東京中を徘徊するのも、サイゼリアで金額を見ずに1500円分注文するという遊びをするのも、冷やし中華に倣い、世界各国の料理を冷やして食べてみるという行為も、すべて自由なエネルギーを放出するためなのかもしれない。その「下らなさ」(言ってしまった)がエネルギーに還元されるとき、読み手であるわれわれはその熱量を吸収することができる。読む幸福とはすなわち他者から自由闊達なエネルギーを受け取ることなのだ。 飲酒ユニット「酒の穴」パリッコとスズキナオがサイゼリアでメニューだけ で1500円分注文したり、ひとつの弁当から好きなおかずを取り合ったり、「たぬきや」路地で飲んだり、ただそれだけの本。無駄、余剰が極まると何でこんなに多幸感溢れるんだろう。サイン本・特典冊子付き。 (2022年・スタンドブックス)

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