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"政治的敵対者の主張を傾聴しなさい。とりわけ頭が切れる敵が言うことを。
それから、そいつを笑いものにする方法を探すんです。"
"金持ちすべてを憎まないように。全員が最低なわけではないのです。嘘じゃない。ぼくは邪悪な貧乏人にも会ったことがあります。
金持ちは必要なんです。じゃなきゃ、いったい誰がぼくらの映画に出資し、芸術作品を買ってくれるんですか?”
"そして、阿呆に取り囲まれないで生きること。それこそが、今日ここに立つ卒業生全員の目標となるべきです。"
圧倒的に悪趣味な映画を撮り続け、それがやがて体制の文化的枠組みの中に、お茶の間に広く受け入れられても、スノッブな知識層に媚を売ることなく、常にインディペンデントでマニアックな趣味人であり続ける映画監督ジョン・ウォーターズ。
彼が2015年に行ったロードアイランド・デザイン学校の卒業式の祝辞を全文収録。ジョン・ウォーターズから次世代の若者たちへ向けた、ユーモアと毒が混在した名スピーチ。『ニューヨーカー』誌などで知られるイラストレーター、エリック・ハンソンによるアイロニックなイラストレーションも素晴らしい、ギフトにも最適な一冊。
(2022年・フィルムアート社)