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〈サイン本〉品品喫茶譚

1,320円

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喫茶店の隅の席に座り、文庫本を読みながら珈琲を啜る。 かつて若者たちはそんな風に無為な時間をもてあまし、いたずらに喫茶店に座りただ珈琲を飲んでいた。 1990年代終わりごろの東京。神保町を、新宿を、三軒茶屋を、下北沢を闊歩していた若者たちはどこに行ったのだろう。 あれは幻影だったのか。もしくは一抹の夢だったのか。 2022年のいま。ひとりの若者が新宿を、淡路町を、一乗寺を、尾道を歩いている。彼も歩き疲れると喫茶店の隅の席に座り、文庫本を開き珈琲を飲む。若者たちはいなくなったのではない。今もそこにいて、かつての自分のような若者を一瞥すると、新聞に目を落とし、珈琲を飲んでいる。 高崎コンパル、淡路町ショパン、今出川リーベ、尾道ポエム。 シンガーソングライター・世田谷ピンポンズが綴る喫茶店と、その周辺にある生活の記録。 (2022年・セルフパブリッシング)

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