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革命、爆破事件、パンデミック。カタストロフ前夜に、戦争の傷跡が色濃く残るレバノンの街で、翻訳家・作家の著者は人々が語る食べ物の話を聞く。
タブレ、ケシュク、ケッペ、ムルヒーヤ。生き抜くための食。そして食を通じて多彩な声で語られる街の物語。ベイルート、パリ、東京を往還しながら紡ぐ、多様性に満ちた「食」の思考。
(2022年・講談社)